国際中世学会@リーズ その1
今、リーズの国際中世学会に参加しています。
参加に至る経緯を説明すると、恥ずかしながらまだ英語圏で研究発表をしたことがなく、何か特別な理由がない限り英米に行くとは思えず、これでは英語力は減退するばかりだと思っていたので、去年プロポーザルをアメリカのカラマズーで5月に開催される国際中世研究学会(International Congress on Medieval Studies)とイギリス・リーズで7月に開催される国際中世学会(International Medieval Congress)に出していたのでした。前者からは落選の書面が届いていたのですが、後者からは11月末にアクセプトされたとのメールが。それ以来、少しずつ準備を進めてきました。
リーズでは毎年シトー会の専門誌Cîteaux: Commentarii Cisterciensesが複数セッションを出していて、今回はその中に入れてもらうことになりました。色々可能性はあったと思いますが、これはとてもラッキーでした。事前に、僕が発表する日の夜に関係者で食事会をするという連絡もあり、この「シトーの宴」も大きな楽しみの一つになりました。
発表原稿の執筆は5月の終わり頃から始めたのですが、その前から次の2冊を読みました。
基本的に「入門」の方だけで十分だと思いますが、これらはかなり参考になりました。出てくる例文は、一度読んだくらいでぱっと使えるわけではありません。しかし、要所要所に使える表現があって、それらを原稿に取り入れました。
6月上旬までに草稿は一通り完成。早くしゃべれるわけではないので、1分100wordsの計算で計2000wordsで仕上げました。少し慣れれば1分150〜200words位しゃべれそうですが、多くしゃべればいいというものではないと思います。草稿は(初めてのことなので)業者のネイティヴチェックに出しました。時間的に2〜3日で上がってきたので、これはかなり便利です。お金さえあれば積極的に活用すべきだと思いました。
一応スライドを使うと申請してあったので、スライドは行きの飛行機の中で作成しました。実際に色々なセッションに参加してみたところ、スライドを活用している人としていない人の割合は半々くらいでしょうか。無くても問題ありません。基本的に原稿を読み上げる方式で、これは我々の分野では全世界変わらないですね。ちなみにハンドアウトは、史料の原文を見せたいときに配ります。当たり前かもしれませんが、いわゆるレジュメは配りません。
今回は準備段階のお話までで、実際に参加してみての感想はまた次回に。
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