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2014年度前期授業総括

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前期の授業もそろそろ終わりつつありますので、手短に総括しておきます。

①月曜2限 人文学の基礎

1年生の導入授業で、レポートの書き方やプレゼンの仕方などの理論を学び実践するもの。中間レポートとして課した書評レポートと抱き合わせでビブリオバトルをやったのが最大の工夫で、書店の営業の方も見にきて下さり、大変好評でした。受講者13人ともそれぞれ活躍の場があり、とても和やかな雰囲気でできたかなと思います。

②月曜5限 西洋史演習(史学概論)

今年初めての試みで、遅塚忠躬先生の『史学概論』を輪読しました。完全に僕のボランティア。受講生の構成はどうなるかなと思っていたら、西洋史と東洋史の学生が来てくれました。できたら日本史の学生も来てほしかったけど、日本史は(事実上のも含めると)必修科目が多くあまり他に顔を出す余裕が無いのでしょうか。今後はおそらく隔年でやることになりますが、できたらもう少し学生の専門にヴァライエティがあるといいかな〜と思います。授業内容は、総じてみんなしっかり読んで議論に参加してくれたので、それが第一によかったと思います。3年生が引っ張ってくれるかと思いきや、議論を率先して始めるのは2年生でした。

③火曜2限 西洋史概説1

中世ヨーロッパの教会史を概説しました。当初思っていたよりも教皇史がツギハギになってしまったのが意外で、しかし改めて考えてみると、教会ヒエラルキーのトップから一般信者まで網羅しようとするとそうなるのは無理もありませんね。あとは教会音楽を実際に楽譜を見ながら紹介したのも(個人的に)楽しかったです。

④火曜5限 課題演習(4年生)

卒論指導。個人差がありますが、それぞれ夏休みに頑張ってくれるものと信じます。その成果は9月末の研究室旅行で多いに披露していただくということで。

⑤木曜4限 西洋史演習

こちらが本来の大貫ゼミ。講読するドイツ語は去年に比べ易しくしたので、みなさんかなり読めていました。ドイツ語未習者も歓迎していますが、彼らも最後はくらいついて訳文らしい訳文を作ってきます。3回のディスカッション回では、参加人数が多かったこともあって扱う文献数が多く、発表者による論文紹介に時間が割かれあまり議論できませんでした。それが反省点。

⑥木曜5限 大学院ゼミ

ヒロ・ヒライ/小澤実編『知のミクロコスモス』を講読して、合間に学生に研究発表をしてもらいました。『知のミクロコスモス』はおよそ半分の論文を読んだので、仮に後期も読むとなると最後まで読み切れると思います。西洋史だけではなくて美術史の博士課程の院生も参加してくれたので、普段考えない話題を聞けて新鮮でした。

以上ですが、今学期はさすがに授業をまじめにやり過ぎました。後期はもう少し自制して(怠けて?)、研究に重点を置いた生活を送りたいと思います。

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