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第1回ラテン語勉強会
中世ラテン語史料の講読をやりたいけれど、まだそういう学生もいないし、なかなか難しいなと思っておりました。ところが天の配剤というべきか、岡大大学院の卒業生で大変熱心なW君がいて、6月の西洋中世学会で紹介されていたことから、先日土曜日に第1回を開催する運びとなりました。
読んでいるテキストはジャック・ド・ヴィトリのSermones Vulgares vel ad statusで、「身分別説教集」という説教集の一ジャンルに属するものです。最近Brepolsから刊本が出た史料で、W君はこれを自ら購入して勉強していたのでした(社会人なのにエライ!)。
まずは第19番「神学者と説教師への説教」から読み始めました。とりわけ説教師を意識しているためか、「口」の役割に焦点を当てているところが興味深いポイントでした。引き続き読み進め、説教集というジャンルが西洋史研究でどう用いうるのか考えていこうと思います(まだ研究に乗り出すまでには至りませんので)。
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