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西洋中世学会会員の2011年度年間業績から

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西洋中世学会が会員の年間業績を公表しました。自分は昨年新刊紹介を『史学雑誌』に書いたのみで、論文を公にできなかったのが心残り。今年は蓄えた分、巻き返していかないといけません。

以下、そこから「中近世ドイツ史」と「中世修道院史」から、ある程度分量のあるものを抜粋しておきます。美術と文学はあまり拾っていませんがあしからず。

◎中近世ドイツ史
猪刈由紀(イカリ ユキ)
「近世ドイツのカトリック女子教育―A・ルッツ「教育・宗派・ジェンダー」の成果から」『ソフィ ア』59 (3)、86-93 頁
井上周平(イノウエ シュウヘイ)
“Heilkundige in der Handwerkszunft: Die Kölner Barbierszunft und ihr organisatorischer Wandel im Spätmittelalter und Früher Neuzeit,” Dominik Groß u.a. (Hg.), Medizingeschichte in Schlaglichtern: Beiträge des „Rheinischen Kreises der Medizinhistoriker“, Kassel, pp.91-97.
内田日出海(ウチダ ヒデミ)
「アルザスの公証制度に関する歴史的考察」『成蹊大学経済学部論集』42(1)、99-117 頁
岡地稔(オカチ ミノル)
「911 年・シュヴァーベンにおける「騒擾」(tumultus)― シュヴァーベン太公権形成前史・覚え書― 」『アカデミア』(南山大学)文学・語学編 89、227-271 頁
小林繁子(コバヤシ シゲコ)
“Supplikation und Hexereiverfahren im Westen des Alten Reichs – Stand und Perspektiven der Forschung(Rita Voltmer との共同執筆).” Kurtrierisches Jahrbuch 51, pp. 247-269.
田口正樹(タグチ マサキ)
「ペーター・フォン・アンドラウの帝国論――15世紀中葉の帝国とドイツ人――」『北大法学論集』62(3)、1-47 頁
[翻訳]ペーター・ランダウ(田口正樹訳)「学識法とドイツ国制史:ハインリヒ獅子公の訴訟とゲルンハウゼン証書」『新世代法政策学研究』12、149-175 頁
田中圭子(タナカ ケイコ)
「皇帝マクシミリアン1世の墓廟構想」『大分県立芸術文化短期大学研究紀要』48、67-81 頁 「P.E.シュラムの中世象徴研究 ―方法と概念─」『西洋史学論集』(九州西洋史学会)49、59-76

服部良久(ハットリ ヨシヒサ)
『中・近世ヨーロッパにおけるコミュニケーションと紛争・秩序』(編著、科研・基盤研究(A)報告書)
「フリードリヒ・バルバロッサの移動宮廷における集会とコミュニケーション」前掲報告書、14-22 頁
「フリードリヒ 1 世・バルバロッサの宮廷とコミュニケーション―儀礼・争い・秩序―」『京都大学文学部研究紀要』50、201-249 頁
三佐川亮宏(ミサガワ アキヒロ)
『ドイツ史の始まり-中世ローマ帝国とドイツ人のエトノス生成』(北海道大学大学院文学研究科 博士論文)

◎修道院史
伊能哲大(イヨク アキヒロ)
アッシジのフランシスコの『会則』と小さき兄弟会の『会則』をめぐってーその連続と断絶―」 『日本カトリック神学会誌』22、167-187 頁
西村善矢(ニシムラ ヨシヤ)
[翻訳]アントニオ・センニス「場所を叙述すること――西洋中世修道院における記憶と空間――」, HERSETEC: Journal of Hermeneutic Study and Education of Textual Configuration 4(2), 121-38 頁.

無論業績リストは会員による自己申告によるものなので、重要な業績が少なからず抜け落ちていることは間違いありません。しかし、僕が関わるこの二つの分野は端的に低調と言えるでしょう。一昔前の隆盛が夢のよう。何とかもりたてていく手段を講じたいものですね。

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