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論文の翻訳計画
本日2つ目のエントリー。
中世シトー会研究をやるうえで欠かせない論文集と言えばカスパー・エルムが主催した研究集会の成果”Die Zisterzeinser. Ordensleben zwischen Ideal und Wirklichkeit”ですが,そのErgänzungsbandに
Klaus Schreiner, Zisterziensisches Mönchtum und soziale Umwelt. Wirtschaftlicher und sozialer Strukturwandel in hoch- und spätmittelalterlichen Zisterzienserkonventen.
という論文が収録されています。じっくり読もうと思いつつ,必要な箇所以外流し読みで済ませてしまっていて,これではいけないと思い立ちました。改めて読んでみるとシトー会と外部社会との関わりが筆者の膨大な知識に基づいて描かれていて,これを上回る叙述はまだ(そしておそらく今後も)ないのではないでしょうか。
中世修道院史の範疇で,論文の規模で翻訳するのならこれが面白いと思います。しばらくしたら個人的に翻訳を進めてみようと考えているのですが,もし中世シトー会に興味があってドイツ語ができる方がいれば,共訳という形でやってみるのもお互いの勉強になるかもしれません。興味のある方はどうぞご連絡下さい。
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