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西洋中世学会2010年度若手セミナーのお知らせ

久し振りの更新になります。

来る3月4日、東大駒場キャンパスで西洋中世学会の若手セミナーが開催されます。九州大学の岡崎敦先生基調講演を行い、それに続いて4人の若手が自分のフィールドから文書館と西洋中世研究について報告します。私も末席に加えてもらっているので、博論執筆を中断して、これからその準備に取りかかろうかと思っています。とはいえ完全に新しい内容とはならず、内容の下敷きは昨年発表した『クリオ』の原稿になるでしょう。

大貫俊夫「中世シトー会修道院研究における史料と文書館利用 −トリーア大司教区を例に−」『クリオ』第24号、2010年、93-95頁

下の案内文にもある通り、研究を進める上で文書館利用とはいかなるものか、大学院生・学部生を含めて情報を共有しようというところに主眼があります。したがって報告の後のラウンドテーブルを含め、「生の」情報がかなり飛び交います。とりわけまだヨーロッパの文書館を訪れたことのない学生にとっては、研究を進める上での「取っつきにくさ」が相当程度取り払われるのではないかと期待されます。以下のリンクから、どうぞ積極的に登録して下さいませ。

なお、今回の企画では東京大学山本成生さんが日頃お忙しいにも関わらず旗振りから実務まで尽力されております。盛会となるよう、非力ながら協力できればと思っております。この記事をご覧の方も、もし差し支えなければ関心のありそうな方にお伝えくだされば幸いです。

西洋中世学会 2010年度若手支援セミナー
「文書館で西洋中世研究」

【日時・場所】
2011年3月4日(金)13:00〜18:15
東京大学駒場キャンパス18号館コラボレーションルーム1
※アクセスにつきましては、下記のURLをご参照ください。
・キャンパス:http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/map02_02_j.html
・会場:http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam02_01_17_j.html

【趣旨】

西洋中世学を専攻する若手研究者が海外の「文書館」を利用することは、もはや珍しくはなくなりました。手稿史料の分析にもとづくオリジナリティあふれる研究が増えることは、誠に喜ばしいことです。しかしながら、文書館を利用するための基本的な情報は国内では依然として入手しづらく、多くの院生や若手研究者は自己流で学ばざるを得ない現状にあるといえます。

そこで、本セミナーでは西洋中世を専攻する若手の情報共有を目指して、文書館をめぐる様々な問題に取り組みたいと思います。講演や文書館を積極的に活用している研究者の報告、そして参加者全員で話し合われるラウンドテーブルが行われます。これから文書館を使って研究をしたいと思っている大学院生・学部生の方は、ぜひともお越しください(どなたでも参加できます)。

【プログラム】

●講演
岡崎敦「文書館で中世について研究すること」

●報告
佐々井真知「中世ロンドン史研究における史料と文書館」
山本成生「電子書籍時代の文書館活用術―フランスの県立文書館を念頭に」
大貫俊夫「独仏国境地域研究と文書館」
中谷惣「イタリアの文書館で史料を読む―文字の解読からデータ整理まで」

●ラウンドテーブル
●懇親会

【参加申込み】 下記のアドレスより登録をお願いいたします。
http://www.medievalstudies.jp/modules/eguide/event.php?eid=18

【参加費】 資料代・懇親会費を若干いただく場合があります

【お問い合わせ】 naruoy@gmail.com(山本成生)

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