事業仕分け(若手研究者育成予算の縮減)に関する署名(12月10日追記)
事業仕分け(若手研究者育成予算の縮減)に関する人文・社会系の若手研究者による署名活動についてメールをいただきました。前回のエントリーで書いたように本来学会単位で意思表明をすることが大切だと考えますが、人文系諸学会に目立った動きがない以上(インターネットで把握できる限りですが)、こうした有志による署名活動は頼もしく思います。
締め切りが12月10日(木)となっているので、賛同される方は早めにどうぞ。
追記
この件について「社会学徒の研究(?)日誌 “A quoi sert la sociologie ?”」が人文社会系若手研究者の声を代弁した記事を書いておられます。優秀な人でも一歩間違えると研究したくてもできなくなってしまう現状は、看過できるものではありません。経済が上り坂の時は、アカウンタビリティを果たさず国内にこもって「学者ごっこ」をしていても問題なかったでしょう。しかし今後経済のパイは減る一方で、この不可逆性に抗うことはできない。そういう中でいかに安定した予算を確保するか・・・これは何もスパコン事業など大型科学予算に限らず、人文社会系も大いに議論しなければならないでしょう。とりわけ50代後半〜60代前半の方々には、「逃げ切り」だけは勘弁願いたいものです。
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すでに各種報道等を通じてご存知の方も多いかと思いますが、去る11月13日に行なわれた下記事業に関する仕分け会議において、「予算要求の縮減」という評価が下されました。
事業番号3‐21 競争的資金(若手研究者育成)
1.科学技術振興調整費(若手研究者養成システム改革)
2.科学研究費補助金(若手研究(S)(A)(B)、特別研究員奨励費)
3.特別研究員事業
当評価に法的な根拠はないものの、このままの情勢ですと、今月中旬にかけて決定されるであろう来年度予算において、上記事業に係る予算が大幅に削減されることは必至です。
これに関して、京大の文化人類学の院生・若手研究者が中心になり、要望書を作成し、署名を集めています。
文面は、http://www.anth.jinkan.kyoto-u.ac.jp/shomeisho.htm からダウンロードできますので、どうぞご覧ください。
これについて、もし賛同いただける方がいらっしゃいましたら、お手数ですが、以下記のアドレスへ「氏名・所属・分野」、あるいは「氏名・職業/所属」のご署名をお願い申し上げる次第です。
◆ご署名の送付先:
人文社会系の「若手研究者」として署名して下さる方はこちらへ:
wakatevoice2009@gmail.com
その他当事者ではないが賛同して署名して下さる方はこちらへ:
supportvoice2009@gmail.com
皆様の署名は、個人情報として厳正に管理するとともに、今回の件が終了次第、
適切に処理させていただくことをお約束いたします。
また、当署名活動に関して何かコメントがございましたら、以下のアドレスにご送付ください(但し、個々のご質問や疑問に対してこちらから返答を差しあげることは、時間の都合もあり出来かねます。
ご了承くださいますよう、お願い申し上げます)。
◆「署名活動」に対するコメント
wakatecomment2009@gmail.com
なお、署名の締め切りは、12月10日(木)いっぱいまでとさせていただきます。署名が集まり次第、政府関連組織へ提出する考えでおります。
◆ 郵送での署名送付を希望される方は、こちらの署名簿をご利用ください(1頁12名署名可)
*「若手研究者用署名簿(PDF)」
http://www.anth.jinkan.kyoto-u.ac.jp/wakateshomei.pdf
*「サポーター用署名簿(PDF)」
http://www.anth.jinkan.kyoto-u.ac.jp/supportshomei.pdf
・上記署名簿は、本メールのリンク先㈰要望書㈪署名活動のお願い
をプリントアウトされたものと合わせてご利用かつご協力いただければ幸いです。
*郵送宛先(12/9必着): 〒606−8501 京都市左京区吉田本町 京都大学人文科学研究所 若手研究者有志事務担当 井家晴子
最後に、当署名活動は、人文・社会科学全体を対象としているものです。
以上のメール内容は、すべて転載歓迎です。皆様からの関連諸学会・団体等への
呼びかけを通して、より多くの方々のご署名が寄せられることを切に望んでおります。
京都大学文化人類学分野若手研究者有志
拙文の紹介をどうもありがとうございます。走り書きの文章で恥ずかしいのですが、黙っていられませんでした。何とか状況が改善されるといいのですが。
こちらこそコメントありがとうございます!
パリにお住まいとのこと。
こちらで活動していて見えてくることも多々あろうかと思います。
僕もドイツの西のヘリに住んでいて、日本の状況を外部から観察しているところです。