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International Medieval Congress 2015

ブログは2ヶ月も放置しておりました。日々精一杯やってはいるのですが、それをブログでアウトプットするのはなかなか骨が折れます。また、国立大学は改革真っ盛りで、毎日のように新しい情報が入ってきて、来年度からも新しいカリキュラムで新しい試みができそうなのですが、それをどこまで書いていいのかよく分からないのです。総じてモヤモヤした思いが募るばかりですが、それを整理して文章化する前にまた新しい事態が、という感じで推移しております。

そうした中、7月6日〜9日の日程で開催されていた国際中世学会(リーズ大学)に今年も参加してきました。とにかく英語でのアウトプット、英語圏の人との交流を、派手ではないにせよ継続していきたいという一心でアプライしています。去年の記事は以下の通り。

ohnuki.hatenablog.com

ohnuki.hatenablog.com

ohnuki.hatenablog.com

 リーズの学会はペーパー1本20分、質疑10分が原則ですので、実質的に2000ワードくらいの原稿を用意してゆっくり読めばOK。パワーポイント資料は必須ではありませんし、実際僕は今年はほとんど活用しませんでした(地図を見せたくらい)。それでも去年に引き続きシトー会のセッション(Cistercian Studiesシリーズ)で発表できて、聴衆(20〜30人くらい)は皆関心を持って聞いてくれ、適切にフィードバックしてくれるので、やり甲斐はとても大きいです。

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初日昼食

リーズで多数のシトー会研究を拝聴してまず思うのは、英語圏、特にアメリカにおけるシトー的霊性への根強い関心です。ルイス・J・レッカイの伝統が行きているのかもしれませんね。それとは対照的に、ヨーロッパ各国では考古学的調査の知見も含めた個別修道院研究がとても盛んです。文献史料しか用いない僕の研究はむしろ希少で、バランス感覚が働くのか、ラテン語史料をじっくり検討する報告は重宝されていると実感しています。

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初日夕食

今回の収穫は、ドレスデン工科大学に拠点を置くG・メルヴィルらの研究グループと接触できたことです。僕と同じくらいの世代の研究者2人と知り合いになれたので、これから継続的に交流して、日本に招聘したりしていきたいと考えています。漠然とではありますが、現在、中世キリスト教修道制研究を活性化していく道筋を描いているところです。

来年は今いただいている科研費の最終年度になるので、リーズにはぜひまた行っておきたいと思います。

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