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田口正樹「フリードベルク城対フリードベルク市(一)(二・完)」
少し前になりますが、常に精力的に論文を発表されている法制史の田口先生から抜刷りを頂戴しました。ありがとうございました。
ヴェッテラウのフリードベルクは、ブルクも都市も王権直属。それゆえ王権は両者の調停に極めて長期間尽力せざるを得ず、そこに本論は着目します。本論では、この「継続的紛争 Dauerkonflikt」を丹念に追うことで、中世後期ドイツにおける紛争解決の法的手段の変化が明示されていました。法学的素養が無いのでちゃんと理解したとは言いがたいのですが、大変勉強になりました。
田口正樹「フリードベルク城対フリードベルク市(一)(二・完)」『北大法学論集』62-5、2012年、1-33頁
田口正樹「フリードベルク城対フリードベルク市(二・完)」『北大法学論集』62-6、2012年、103-146頁
近年京大の研究プロジェクト等でテーマとして紛争解決が盛んに取り上げられています。したがって本論は、そうした動向に対して法制史側から一つの方法論を提示したという性格を持ちます(「はじめに」より)。
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