ドレスデン滞在開始
ご無沙汰しています。年度末にあたり、1年間色々な方にお世話になったと深く実感する日々を送っています。心より感謝。
今年度は、研究面では結局新しい論文も書けず、小論1本、研究発表1回、講演1回で終わってしまいました。研究会の類には文字通り「一切」参加せず、はたから見ると岡山に閉じこもっているように見えたかもしれません。実際はそう単純な話でもないのですが、とはいえどうせ自分の研究発表はできないし、旅費3〜4万かけて人の研究を聞くくらいなら体を休めつつ家族との時間を優先しようと思ってやっていたのは事実です。それでなんとか乗り切れた一年でした。年度頭、これは絶対に体を壊すと確信していたのですが、これなど体を動かすようにしたおかげで大きく体調を崩すこともなく本当に良かったです。
一方で、どうせ岡山にいるのならと、学内に乱立する委員会やWGに、声がかかるままに参加していました。とりわけ大学教育のあり方について、あるWGでは30年後を見据えた議論をし(このニュースに関連します)、あるWGでは入試制度改革について議論をし、あるWGではTA制度改革について議論をしました。このTA制度改革については、今年度から文学部で本格始動した「人文学インタラクティブ講義」の試みの中で、TA・SAは一体どうあるべきかじっくり考えてきたのが大きかったように思います。3月頭、「人文学インタラクティブ講義」の提言書をまとめて某委員長に提出したのですが、ファイルを受領したという連絡もなく、一体どうなったのでしょうね。まあいいけど。
そういう1年を過ごし、最後の最後にドイツのドレスデンに降り立ちました。半年とちょっとの間、ドレスデン工科大学にある比較修道会史研究所で研究させてもらいます。科研費の国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)という制度で実現したのですが、これについては僕らが1年目ということもあってあまり情報がありません。その独特の制度設計、そしてこの予算で僕が何をやろうとしているかについても、おいおい書いていけたらと思います。
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