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シンポジウム「孤児院ー子どもと社会が交わる場所の史的源流」

3月14日に開催されるシンポジウムのポスター・チラシデザインができ上がりました。こちらにアップロードしてありますのでご覧下さい。当日は(特に学生さんの)多くの方のご来場をお待ちしています。

それとともに、今日岡山大学の定例記者発表でこの件を紹介させていただきました。その時に用意した原稿を貼り付けておきます。

近年、児童養護施設が注目を集め始めました。8年間施設を追った刀川(たちかわ)和也監督の映画「隣る人」。描写に大きな批判が巻きおきているドラマ「明日、ママがいない」。そして一方で、残念ながらここ岡山県児童養護施設職員による児童虐待が先日明らかになったばかりです。

なぜ今なのか。今まさに、家族の観念、人と人のつながりのあり方が変化し、混乱に陥っていることがその背景にあることは間違いありません。そうした激動にある社会のひずみが、子どもを通して明らかになっているのではないかと思います。しかし、そうしたことは何も今に始まったことではありません。

そこで当シンポジウムでは、宗教改革を体験した近世イギリスの孤児院、そして明治維新を経て、石井十次が創設した岡山孤児院を取り上げ、現在日本で様々な問題を抱える児童養護施設の史的源流をたどる試みを行います。いずれのケースも従来の社会通念が通じなくなった時代です。現代の問題を考えるのにうってつけなのではないでしょうか。

シンポジウム後半では、ご来場くださった方々も交えたフリーディスカッションの時間も設けます。この問題の歴史的な深みを知り、共有し、考える場にしたいと考えております。

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