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東京都美術館「ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展」

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気温も緩み花粉が本格的に飛ぶようになり、やはり年々花粉症が楽になっているのだなと確信した3月9日、大貫ゼミで東京都美術館を訪れました。年明けから「ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展」が始まる予定でしたが、コロナの感染拡大により開催が1ヶ月ほど延びていました。修復が済み、ジュピターが屹立している例のフェルメール《窓辺で手紙を読む女》がやってくるというので年度頭から計画していたものですから、満を辞してです。大貫ゼミではコロナ前に西洋美術館に行くなどしていましたが、久々に課外活動が実現して嬉しい限りです。

フェルメールの絵は全行程のちょうど真ん中付近にあって、たどり着くまでに修復過程が詳細に紹介されていました。なぜフェルメールによる生前の上塗りはあり得なかったのかがよく分かりましたし、絵の具を削り剥がす作業の気の遠くなるような作業に見入ってしまいました(モニターで動画が流れています)。修復前のものはドレスデンで見ていたので、名画と言われるものがここまで短期間のうちに変貌をとげる・・・そのような経験は生きているうちになかなかないのではと思います。

ひとつ、絵の展示の仕方に不満があるとすれば、照明が反射してみやすい角度が限定されていたことくらいでしょうか。あの薄暗い黄色がなくなり鮮明になった分、照明は控えてもよかったのではと感じた次第です。

参加してくれたのは4年生5人、2年生2人でした。4年生は卒論も終わり、あとは卒業式の日を残すのみ。その前にご一緒できて幸いでした。

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